暮らしノオトvol.3
LIFETIME通信 1 August 2026
心を掴むものには、理由がある

祇園祭が過ぎると、八月の京都は大文字こと、五山の送り火。近くの船岡山は人気の鑑賞スポットで、当店屋上は、完全プライベートのVIP席。祇園祭と五山送り火の合間の七月末に、苗場で開催されたのは、音楽をルーツに持つ当店にとって、もう一つの夏の風物詩、フジロック。今年の私的ベストアクトは、突如人気が沸騰したアンジーヌ・ド・ポワトリーヌ。ご近所の音楽施設FOR/Mでフジロック、ここでもやっぱりVIP席。音楽的にも技術的にも超高度な音楽なのに、ただただ楽しく魅せ聞かせる。ポルカドットの衣装に身を包み、ユーモアたっぷりに届ける。そんな姿勢に、すっかり魅了されました。心を掴むものには、理由がある。まだ知られていなくても、これから注目を集めるものもある。今号は、そんな視点から衣植住を選びました。
〜 四方山話 〜
映画『パターソン』と、人生のものさし
世の中や他の誰かが決めた「価値」に、いつの間にか自分の選択を重ねてしまうことがある。有名だから価値がある、という考え方とは違う価値観があります。ただそれは、世間と逆のものを選ぶことでも、有名なものを避けることでもありません。人と違うことをするのではなく、人と同じでも自分の目で見ています。自分の目で世界を見ること。それは、特別な人になることではありません。『パターソン』は、他者の評価よりも、自分の人生に価値を見出せれば、それでいいと教えてくれます。