For Every Worker
すべての働く人、一人ひとりのために
2003年創業の当店 LIFETIME。イギリスの園芸用品に特化した輸入業としてスタートし、今ではセレクトショップとして、京都の北区とオンラインでお店を構えています。
創業から5年が過ぎたころ、働く人々の姿をより深く見つめる中で、新たな表現が必要だと感じるようになりました。そこで2008年、「WORKS & LABO.」というショップブランドをを立ち上げました。名前には二つの意味を込めています。ひとつは「Works and Laboratory」、すなわち作品と研究室。研究を重ね、作品を生み出す人たち。もうひとつは「Work as Laborers」、身体を使って働く人たち。
ここで考えたのは、「労働」という言葉の意味です。多くの場合、労働は給与や報酬のために行う仕事と捉えられます。しかし、それだけに限定されることに違和感を覚えました。お金を稼ぐための労働だけでなく、家事や育児、創造活動、学びなど、私たちが時間と労力を注ぐあらゆる活動も「労働」に含まれるのではないか。そのように定義し直すことから、ブランドの考えが生まれました。
次に浮かんだのは「For All Workers」という言葉でした。「すべての働く人へ」という意味ですが、言語化するうえで少し違和感がありました。大切なのは、個人ひとりひとりを尊重すること。その結果、たどり着いたのが「For Every Worker」という表現です。
「All Workers(全体)」ではなく、「Every Worker(一人ひとり)」という単数形を使うことで、たった一人の活動であっても、一般的には評価されにくい行いであっても、敬意を払いたいという想いを表現しました。こうして、正統的・伝統的な文化に対して二次的な側面を担う「サブカルチャー」を追求するショップとしての方向性が定まりました。
2008年にショップブランドのアイデアとして生まれた「For Every Worker」という考えを、LIFETIMEのショップコンセプトとして大切にしています。
Beyond Garden
Beyond Daily
Beyond Fashion
Beyond Daily
Beyond Fashion
庭の先に、日常の先に、装いの先に
Garden、Daily、Fashion。 それぞれが異なる表情を持ちながらも、 互いに響き合い、巡るように続いています。 庭で育まれた感覚が日常に息づき、 日常のリズムが装いをかたちづくり、 装いはまた、庭へと心を返します。
根底にあるのは、 生まれる前の時代への敬意と、未来への静かな期待。 かつての職人たちが手にしていた道具、 風の音に耳を澄ませて暮らした人々の感覚、 それらは今も確かに私たちの中に息づいています。
古いものを懐かしむだけではなく、 そこに込められた知恵や、多層的に絡み合うリズムを、 これからの暮らしへとつなげていくこと。 その流れの中に、新しい日常の美しさを見出しています。
そんな穏やかな循環の中で、 魂を宿した鼓動が、静かに響いています。
掲載メディア
これまでにショップやオリジナルブランド、店主のことを200以上のメディアで紹介していただいたり、コラムを書かせていただきました。こちらにその掲載メディアをまとめています。


