ファッションの文脈

タコマフジレコードのTシャツを、ロックファッションの文脈で着ている人は、あまり見かけませんね。もしそんな人に出会ったら、ハイタッチしてハグします、心の中で。
少しおさらいです。タコマフジレコードは、2008年に“架空の音楽マーチャンダイズレーベル”としてスタート。Tシャツを起点に、さまざまな製品を展開しています。当店も15年前からショップTシャツを制作していただいています。その長い歴史の中で、映画『モテキ』の最重要シーンの一つでタコマフジTシャツが衣装で使われているというのは、まったく役に立たないトリビアです。
最近は、バンドTシャツをはじめとした音楽マーチャンダイズが流行しているようです。その流れでタコマフジレコードのTシャツを手にするお客様も増えています。音楽マーチャンダイズとは、レコ発やツアーに合わせて制作されるグッズのこと。ライブ会場で販売されるTシャツもその代表例です。

私は今年54歳。ラバーソールのタッセルローファーを35年履き続けています。タコマフジはあえてMサイズを選び、ポークパイやキャスケットを合わせるのが定番。そのルーツは、70年代後半から80年代初頭に台頭したイギリスのレーベル「2 TONE RECORDS」。パンクとスカ、イギリスとジャマイカ(白人と黒人)を軸に異なる文化が交差し、チェッカーフラッグが象徴として使われました。タッセルローファーにポークパイハット(またはキャスケット)というスタイルにも、強く惹かれたものです。
そういった背景すべてを含めて、当店にとってタコマフジレコードのTシャツは「ロックTシャツ」。それを着て店内BGMを作ったりする始末。
あくまでも個人のスタイルです。お客様に提案するつもりも、押し付けるつもりは、勿論ありませんよ。
2026年5月8日 曇り