バラ研究家の梶みゆきさんのプロデュースで外山刃物が手がけた鋏のグレードアップ品。バラつくりは慈しみ育てていく文化、その担い手のユーザーを想定した、バラを切る動作が美しくなる品格のあるデザインを企画、特に握り手を自然木を貼ることで、バラとの一体感、機能美と独創性を具現した製品です。刃先が細くなっており、花の先端を切ったりアレンジをするときに便利です。自然木ブビンガにより軽量化され、バラを切る動作をさらに美しく引き立てます。※合皮キャップの色、形状は異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
製品仕様
サイズ: 全長200mm
重 量: 170g
材 質: 鋼、木柄/ブビンガ
外山刃物について
外山刃物の創業は、江戸時代の文久年間にさかのぼり、越後木鋏の宗家として、初代龍松氏(銘:龍松)、二代目富次郎氏(銘:珍龍)、三代目秀吉氏(銘:龍山)、四代目秀久氏(銘:秀久)が、金物の街三条で代々受け継がれてきた植木鋏メーカーです。木鋏の製造は、鍛造、上げ打ち、焼き入れ、焼戻し、表すり、色付け、裏刃と切刃の重研削と仕上げ研磨、組立、調整(合い刃どり)をはじめとして、いくつもの工程を経てなされます。その工程ごとに鋼(ハガネ)を知り尽くした匠の技で作られています。また、新しい技術を取り入れ、現在もっともプロの園芸家に信頼される鋏メーカーの一つとして、「宗家秀久作」の刻印の鋏は愛用されています。
◆鋼を鍛える火造り鍛造
火造りは、いわゆる鍛造のことです。鍛造は文字通り「鍛えて造る」ことです。「鉄は熱いうちに打て」の諺のように、鋼(はがね)は高温に熱して叩くことにより強靭さを増すと同時に、目的の形となり後工程が容易になります。
◆切れ味が決まる裏研ぎ
「鋏は裏で切る」「鋏は裏が命」といわれます。とかく鋏の表側に目が行きがちですが、実は裏刃こそが鋏の心臓部分で、その良し悪しで鋏の切れ味が大きく変わります。1本1本手作業で行われる裏砥ぎは、まさに伝統に培われた職人芸の世界といえます。
◆鋏の調子を整える合い刃どり
鋏づくりの最終段階の工程で、熟練の職人が五感を働かせて1丁1丁の鋏の調子を整え、切れ味を最良の状態に仕上げます。
【アフターケアメンテナンス】
ユーザーの皆様に外山刃物謹製の各種鋏をいつも最良の状態で末長くご愛用していただけるように、刃の研ぎ直しや修理などに万全を期しています。「花つくり」シリーズのメンテナンスは有料ですが承ります。詳しくは商品に同梱の用紙でご確認ください。