当店LIFETIMEの22周年記念Tシャツ。タコマフジレコード制作、ジェリー鵜飼デザイン。GREEN FINGERSとは、イギリス英語で植物を育てる才能に優れた人のこと。
園芸家にとって、特に(野良)猫は嫌われ者で、猫除けグッズが人気グッズなのが、動物好きのわたしには理不尽に思えるのです。野良猫のほうがずっと植物と共生していますし、さらにその中でも黒猫は縁起が悪いとか言われる始末。
サイズ
Sサイズ: 着丈64cm 身巾48cm 袖丈19cm
Mサイズ: 着丈67cm 身巾52cm 袖丈20cm
Lサイズ: 着丈70cm 身巾56cm 袖丈21cm
XLサイズ: 着丈73cm 身巾60cm 袖丈22cm
製品仕様
材 質: コットン100%
デザイン: Jerry UKAI(ジェリー鵜飼)
GREEN FINGERS
吾輩は猫である。名はトキオ。
かつては野良猫として自由気ままに暮らしておった。然るに、庭にて用を足した折には、人間どもが眉をひそめ、不機嫌を露わにするので、こちらとしては理解に苦しんだものである。勝手に草木を植え、それが枯れようとも一向に気にせず「ガーデニング」などと称するのが人間という生き物らしい。我々猫族の方がよほど植物の心を知っておると思うが、どうやらそれを伝える言葉は人間界には存在せぬようだ。
時は2021年5月、突如として二匹の人間と暮らすこととなった。これがまた奇妙な生き物で、吾輩が用を足すたびに歓喜の声を上げる。朝なれば目覚めるや否や撫で回され、気まぐれに吾輩が噛んでも、怒るどころか笑っておる。これは一体何の儀式であろうか。しかも日に百度は「トキオ、トキオ」と呼びかけてくる。あまりにも執拗ゆえ、正直うんざりしておる。
猫を愛でる人間たちは、「2」を「ニャー」と読む奇習があるようで、2が二つ並んだだけで「ニャーニャー」と歓声を上げて喜ぶ。誠に不可解な風習である。そればかりか、「記念」とやらの名目で、吾輩たち野良猫の姿を写したTシャツを作る始末である。いかにも人間らしい自己満足の産物であろう。
されど、野良猫の手はGreen Fingers。草木と寄り添い生きる術を、吾輩は知っておる。「ニャーニャー記念」なる奇妙な祭りに寄せて、吾輩は静かに時を生きる。
※この物語はすべて実話です。
Jerry UKAI(ジェリー鵜飼)
アートディレクター&イラストレーター。1971年生まれ。静岡県出身。バリカンズ所属。アウトドアやアパレル、CDジャケットなど、ファッション〜カルチャー〜ミュージックなど全方位にて活動中。ヤン富田、吾妻満良 & The Swingin' Boppers、SPECIAL OTHERSなど通算100枚以上におよぶCDジャケットをデザイン。TSUMORI CHISATO、PAUL & JOE、MARC JACOBS、JOURNAL STANDARDなど数多くのファッションブランドの広告やカタログを製作。またTOKION MAGAZINE、WHITE JOURNAL、BOCK、CALYPSO MAGAZINEなどのアートディレクションも手掛ける。POPEYEなどの雑誌にイラストやマンガも提供するなど、ミュージック、ファッション、カルチャーなどなど全方位にて活躍中。スタイリスト石川顕氏とブランド「ウルトラヘビー」も展開。
TACOMA FUJI RECORDS(タコマフジレコード)
TACOMA FUJI RECORDSは、良質な音楽の紹介を目的としたレーベルです。が、その実態はクリエイターがデザインやディスコグラフィーまでもを創造した「実在しない音楽」のマーチャンダイズをプロダクト化するレーベルです。なので当然音楽が売っていません。ですが、その一方ではレーベルの趣旨とは関係なく実在する国内外のグラフィック・デザイナーやアーティストのTシャツを突然リリースしたり、実在するミュージシャンのグッズの企画、製造、プロデュース等も行っています。
[代表/渡辺友郎(TACOMA FUJI RECORDS/Lodge ALASKA)]
約10年間レコード・メーカーにて、ビジュアル・プランナー/コーディネイターを務める。2007年クリエイティブ・プロダクション「Lodge ALASKS」設立。2008年、「面白い人達と楽しく仕事したい。 Tシャツ好きだし。」と思いたち TACOMA FUJI RECORDSを発足。