LP BOX(レコード箱)という名の道具箱
BGMを自作する当店のショップブランドが道具箱を作ると、レコードが40〜50枚収納できるサイズに。素材は、工事現場などで使われた足場板を再利用し、真鍮バーを組み合わせています。節や木目の違いも、塗料が付着していたり欠けていたりするのもそれぞれの表情。無垢の真鍮は、経年で深い味わいのある色味に変化します。
Think Different
製品のテーマは、Think Differentな道具箱。1997年、スティーブジョブズが再登壇し、倒産寸前のアップルを再生に向け掲げたときの標語がThink Different。出だしの言葉は、Here’s to the crazy ones. クレイジーな発想が世の中を変える。例えば、製品名の通りレコード収納箱として、道具店が提案する通りツールボックス、車が好きならカー用品、リビングならマガジンラック、玄関に置くならスリッパ入れとして、また木部にペイントしたり、パーツを後付けしカスタマイズしたり、固定概念をなくして新たな発想でご自由にお使いください。
足場板を再生
この製品は、工事現場などで使われた環境も少なからず意識して足場板を再利用していますが、それ以上にWOBBLEとLOOPという音楽的な要素が製品の背景にあります。WOBBLEは、1970年代の機材が奏でる磁気テープの独特な揺らぎのこと。LOOPは、テクノのように同じフレーズの繰り返しのこと。ジャズでも規則的なコード進行の中、即興演奏が行われることが多い。退屈にも思える日常に、僅かな揺らぎや即興性が加われば最高に気持ちが良い。そんな感覚をこのLP BOXから感じ取ってもらえたら、作った甲斐があったというのものです。
サイズ
サイズ: 幅41.5cm 奥行24cm 高さ41.5cm
材 質: 本体/杉、持ち手/ラワンランバー、バー/真鍮
足場板(再生杉材)について
九州・中国・四国地方の西日本の豊かな森林で育った杉材。住宅・施設・寺社仏閣などの建設現場の足場板として過酷な現場で使われ役目を終えた杉材を回収。固まったコンクリートや塗膜の塊を砕きながら高圧洗浄をかけ、釘や打ち込まれたタッカーなどを丁寧に除去し整備。一か月から三か月ほど乾燥させ家具として再利用できる古材に仕上げ、制作時にサンディング(研磨)と、古材の風合いを損なわないようクリアコーティング塗装を数回繰り返し行い、存在感と手に馴染む仕上がりにしたもので制作しています。※ラワン材は古材ではなく新しいもので、真鍮バーは硬すぎず柔らかすぎずの厚みで新たに制作しています。
使用上の注意事項
- (1) 古材は調整を行い使用していますが、節や割れや塗料の付着など、あえてそのまま残した作りになっています。特に、節が割れていたり、角が落ちているものを『良い味』として積極的に取り入れています。使われていた当時の職人たちの気概としてご理解いただければ嬉しいです。
- (2) 作り込み過ぎず適度にDIY感も残しています。多少のガタツキがあったり、色味や木肌の違いなど不揃いな点もあえて残している点をご理解ください。
- (3) 木部は、木材の保護の観点から、最小限のラッカー塗装を施しています。鼻が利く人にはラッカーの匂いがするかもしれません。経年ですぐになくなる匂いですが、気になる場合は日陰の風通しの良い場所でしばらく保管してください。
- (4) 真鍮バーは無塗装の無垢材を使用しています。経年で色味に変化が出やすく、製造時に職人の指が振れ変色している箇所があります。可能な限り重曹などでメンテナンス除去した上でお届けしていますが、素材の特性と製造工程上避けられない点ですのであらかじめご了承ください。
WORKS & LABO.(ワークス&ラボ)
WORKS & LABO.(ワークス&ラボ)は日本の職人による伝統と技術や、選び抜かれたこだわりの素材を活かしたもの作り(=WORKS)に取り組み、正統的・伝統的な園芸文化に対して二次的な側面を担う「園芸サブカルチャー」を追求(=LABO.)しています。さまざまなジャンルのクリエーターと交流を深め、業界を超えて「植物のある暮らし」の魅力を提案する農園芸レーベルです。