外山刃物さんと出会い、すべての刃物で切らせてもらいました。パチン!と切れる日本の木鋏は、西洋のサクッと切れる感触とは異なる爽快な感触。また、自身でシブ(樹液)をとり、研ぐことで西欧の鋏よりずっと長く愛用できるという点も特筆すべき点。この本職用剪定鋏YP-200は日本の男性の手にしっくりとくる大きさで、肩が張っているので強く握ってもズレにくい鋏です。高硬度のステンレス刃物鋼であるSUS440Cを採用して全身鍛造され、サビに強く、オールラウンドの現場で快適な剪定作業ができます。外山刃物純正の合皮キャップ付き(画像と革色やステッチ、シワ感が異なる場合があります)。
製品仕様
サイズ: 全長18cm
重 量: 200g
材 質: ステンレス刃物鋼
外山刃物について
外山刃物の創業は、江戸時代の文久年間にさかのぼり、越後木鋏の宗家として、初代龍松氏(銘:龍松)、二代目富次郎氏(銘:珍龍)、三代目秀吉氏(銘:龍山)、四代目秀久氏(銘:秀久)が、金物の街三条で代々受け継がれてきた植木鋏メーカーです。木鋏の製造は、鍛造、上げ打ち、焼き入れ、焼戻し、表すり、色付け、裏刃と切刃の重研削と仕上げ研磨、組立、調整(合い刃どり)をはじめとして、いくつもの工程を経てなされます。その工程ごとに鋼(ハガネ)を知り尽くした匠の技で作られています。また、新しい技術を取り入れ、現在もっともプロの園芸家に信頼される鋏メーカーの一つとして、「宗家秀久作」の刻印の鋏は愛用されています。
◆鋼を鍛える火造り鍛造
火造りは、いわゆる鍛造のことです。鍛造は文字通り「鍛えて造る」ことです。「鉄は熱いうちに打て」の諺のように、鋼(はがね)は高温に熱して叩くことにより強靭さを増すと同時に、目的の形となり後工程が容易になります。
◆切れ味が決まる裏研ぎ
「鋏は裏で切る」「鋏は裏が命」といわれます。とかく鋏の表側に目が行きがちですが、実は裏刃こそが鋏の心臓部分で、その良し悪しで鋏の切れ味が大きく変わります。1本1本手作業で行われる裏砥ぎは、まさに伝統に培われた職人芸の世界といえます。
◆鋏の調子を整える合い刃どり
鋏づくりの最終段階の工程で、熟練の職人が五感を働かせて1丁1丁の鋏の調子を整え、切れ味を最良の状態に仕上げます。
アフターケアメンテナンス
外山刃物謹製の各種鋏には「 無料研ぎ券 」が同梱されています。いつも最良の状態で末長くご愛用していただけるよう、刃の研ぎ直しや修理などに万全を期しています。詳しくは商品に同梱の用紙でご確認ください。