copperシリーズは、「見て・持って・使える」ハサミをコンセプトに3代目が兼ねてから作ろうと考えていた鋏を形にしました。銅製品を使い古したような風合いは、置くだけでインテリアに、持って使っていく度に変化する色を楽しんで頂き、見た目だけでなくTAjiKAならではの切れ味にもこだわった鋏に仕上げています。
この鋏は、鋼の上に銅メッキを施し、銅を特殊な加工によって仕上げた色と裁鋏の技術を用いた裏すきが特徴です。裏すきにより切れ味が持続しironと同様に手研ぎをすることで、銅の風合いを残し、切れ味を高めています。ステーショナリーとしてお使い頂けるよう製造しておりますが、元は工場作業用にも使われるプロ用の鋏です。布も切れるように仕上げていますので、裁縫にもご使用頂けます。
製品仕様
サイズ: 18.5cm
重 量: 80g
材 質: 銅
注意点
長時間使用することにより鋏の黒ずみが手につく場合がありますがご了承下さい。手を洗えば特に問題はありません。
銅は柔らかいので刃物として大丈夫?と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
全て銅でできた鋏であれば、ご質問の通り、刃が合わさる時にかみあってしまう可能性があります。ですから、合わさる部分はすでに銅を取り除いていますので、ご安心下さい。copperシリーズは一般的な鋏と異なり錆びにくいですが、製造工程上、合わさる部分と裏の一部は銅を取り除いていますので、その部分を素手で触ったり、水気があると錆びますので、水分・塩分等、錆びの原因となるものをしっかりと拭き取って保管して下さい。
製品出荷時には錆び防止のため、刃の部分に油を塗っております。気になる方は柔らかい布などで刃の裏面にくずなどが残らないようきれいに拭き取ってお使い下さい。
出荷時にはスムーズに動くように調整していますが、使用を続けられて動きが悪くなってきたと感じられた場合は、ネジの下に少し油を差すとスムーズに動くようになります。
もしそれでも直らない場合は修理の必要な場合がありますので、お買い求め頂いたお店にご連絡下さい。
また、鋏を落とすことで刃が欠けたり、調子が変わりスムーズに動かなくなることがありますので、取り扱いには十分ご注意下さい。
アフターケア
修理は可能ですが、裏研ぎが必要な修理の場合、銅メッキをはがして修理することになりますのでご了承下さい。修理の程度にもよりますが表の風合いは変わらずに修理可能です。
(送料や修理費など費用はお客様のご負担となり、鋏の状態やメーカーの仕事量によりお預かりする期間・費用は異なります。)
TAjiKAについて
道具としての鋏「+α」を感じてもらえることをコンセプトに、ブランド名にもなっている「多鹿治夫鋏製作所」の四代目が手掛ける鋏ブランド。「置くだけでも存在感のあるモノ」、「使い続けることで変化を楽しめるモノ」、「手作りならではの一つ一つ違う風合いを持つあなただけのモノ」といった、道具としての鋏 「 +α 」 を感じてもらえることをコンセプトに製作しています。もちろん、裁鋏の技術を用いた切れ味にもこだわって作っています。修理も可能ですので、永い間お使い頂ける製品です。TAjiKAの製品があなたの生活を豊かにする道具となれば嬉しいです。
【多鹿治夫鋏製作所】
神戸の北西、兵庫県小野市にある多鹿治夫鋏製作所。播州小野は室町時代から金物を作り続けてきました。昭和3年ごろ、欧米より輸入されたラシャ(羅紗:紡毛を密に織って起毛させた厚地の毛織物)を切るためのハサミを独自の工風と努力によって製法を見い出し、播州小野のラシャ切鋏として技術を確立しました。その使い易さと切れ味から瞬く間に全国的に有名になり、その高い技術と精度を現代にも受け継いでいる数少ない製鋏メーカー。