薄刃で刃渡180ミリのシブ取り仕上げによるステンレス鍛造刃刈込鋏は、鋭い切れ味で仕上げの刈込に活躍します。最大切断能力は、生木直径10ミリ(刃元)8ミリ(刃先)までを参考目安にしてくだい。刈込鋏は小枝・葉刈・仕上げ用となります。
ご使用後は本体(特に刃部)に付着した汚れをよくふき取り道具箱や室内での保管をおすすめいたします。汚れをふき取る際に刃物用油(ミシン油でもよい)で拭き取り本体を保護する事で錆びが発生しにくくなります。ご自分で刃を研ぎ直される場合は専用の砥石・シャープナーをお使い頂くようお願いします。
※ 灌木・造花・針金・竹は切断できません。植物以外の切断、無理な使い方をすると破損する場合がございますご注意ください。
製品仕様
サイズ: 全長:70cm(刃渡/18cm、柄長/45cm)
材 質: 刃/鍛造ステンレス、柄/国産本樫
重 量: 1000グラム
外山刃物について
外山刃物の創業は、江戸時代の文久年間にさかのぼり、越後木鋏の宗家として、初代龍松氏(銘:龍松)、二代目富次郎氏(銘:珍龍)、三代目秀吉氏(銘:龍山)、四代目秀久氏(銘:秀久)が、金物の街三条で代々受け継がれてきた植木鋏メーカーです。木鋏の製造は、鍛造、上げ打ち、焼き入れ、焼戻し、表すり、色付け、裏刃と切刃の重研削と仕上げ研磨、組立、調整(合い刃どり)をはじめとして、いくつもの工程を経てなされます。その工程ごとに鋼(ハガネ)を知り尽くした匠の技で作られています。また、新しい技術を取り入れ、現在もっともプロの園芸家に信頼される鋏メーカーの一つとして、「宗家秀久作」の刻印の鋏は愛用されています。
◆鋼を鍛える火造り鍛造
火造りは、いわゆる鍛造のことです。鍛造は文字通り「鍛えて造る」ことです。「鉄は熱いうちに打て」の諺のように、鋼(はがね)は高温に熱して叩くことにより強靭さを増すと同時に、目的の形となり後工程が容易になります。
◆切れ味が決まる裏研ぎ
「鋏は裏で切る」「鋏は裏が命」といわれます。とかく鋏の表側に目が行きがちですが、実は裏刃こそが鋏の心臓部分で、その良し悪しで鋏の切れ味が大きく変わります。1本1本手作業で行われる裏砥ぎは、まさに伝統に培われた職人芸の世界といえます。
◆鋏の調子を整える合い刃どり
鋏づくりの最終段階の工程で、熟練の職人が五感を働かせて1丁1丁の鋏の調子を整え、切れ味を最良の状態に仕上げます。