植物のある映画
#003
Séraphine(セラフィーヌの庭、2008)

Séraphine
セラフィーヌの庭
2008

 実在したフランスの女流画家であるセラフィーヌ・ルイの数奇な生涯を描いた伝記映画。セラフィーヌと、ピカソやルソーを見出した画商ヴィルヘルム・ウーデの交流をとおして、純粋に生きる姿と芸術を描いた、実話にもとづく切なくも感動的な作品です。「動物や植物と話すと悲しみが消えます。本当です。」そう話す彼女の画材は、肉の血、草木、土など、白以外はすべて自然界から得た色。ボタニカルアートや自然と共生するセラフィーヌの姿など、植物をテーマに観ても楽しめる映画です。この映画は1912年から始まり、第一次大戦や世界恐慌といった時代背景が、セラフィーヌとウーデに大きな影響を及ぼし、波乱の人生へと導いてしまいます。ヨーロッパにとって20世紀は、始まりから終わりまですべてが戦争の世紀でもあり、歴史を学べるも映画の楽しみ方の一つ。また、映画を少し違った角度から見ると、タイムマシーンで時代を移動したかのように、当時の様子を窺い知れるのも映画の良いところ。当店としては使用人時代のセラフィーヌや周囲の人々の衣類や生活の道具はとても魅力的で、きっと、ヨーロッパのヴィンテージが好きな方には、欲しくなるものがたくさん出てくるはずですよ。

Séraphine(セラフィーヌの庭、2008)

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