イギリスで使われていた古い二枚刃のハーブチョッパー。刃の形状が半円形の「Mezzaluna」(メッツァルーナ)と呼ばれる形。ハーブや野草をみじん切りにする道具。鍛造刃の状態も良く、木柄はアンティーク家具のような美しい質感です。ソケットは真鍮。(片側の真鍮ソケットは取り替えて修理されています。)保管状態も良く美しい経年変色で重厚感が出ています。至極の良品です。
当製品はUSED品となります。傷や汚れ、錆びなど古い物へのご理解をお願い致します。
製品仕様
サイズ: 幅25.5cm 高さ17cm 奥行5cm
材 質: スチール(鍛鉄)、木、真鍮
年 代: 推定1920年代
出 所: イギリス
ハーブチョッパーの歴史
ハーブや小さな野菜を細かく刻むためのキッチンツール、ハーブチョッパー。その歴史は古代までさかのぼり、古代エジプトやローマ時代には、シンプルなナイフや石器が使われていました。中世ヨーロッパでは、ハーブを砕くために乳鉢とすりこぎが一般的に使われていました。
17世紀から18世紀にかけて、特にイギリスやフランスでは、刃の形状が半円形の「Mezzaluna」(メッツァルーナ)と呼ばれるタイプが使われ始めました。イタリア語で「半月」を意味するこのツールは、ハーブや小さな野菜を効率的に刻むために使用されました。
産業革命により、キッチンツールの大量生産が可能になり、ハーブチョッパーも多様化しました。19世紀後半には、鋼鉄製の刃を持つチョッパーが一般的になり、さまざまな形状やサイズが登場しました。特に家庭用として、手動で操作できる小型のチョッパーが普及しました。
20世紀に入ると、電気を使用したフードプロセッサーやブレンダーが登場し、ハーブを刻む作業がさらに簡単になりましたが、ハーブの風味を最大限に引き出すために、今でも手動のチョッパーを愛用する料理愛好家やプロのシェフが世界中にたくさんいます。